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【HEPな足音】のらりくらりと自分らしく歩み続けること | INTERVIEW marikaさん

あらゆるものに速度が求められるいま。移動だって、食事の提供だって、仕事もできる限り早く。街の変化も早く、そのスピードを追いかけることは、時に刺激的で楽しいですが、見失ってしまうものがあるんじゃないか。のらりくらりと、自然体で生きられたらいいのにと願う人も多いはず。


テクノロジーの恩恵を享受しつつも、ときとして自然環境や古き良き時代の文化・環境とともに暮らすことを楽しめる人。 世の「流行」や「トレンド」にまるっきり流されてしまうことなく、“自分” をしっかりと抱いている人。 ノスタルジックな文化も、ニュートレンドな文化も、その両方を軽快に取り入れつつ、まるでサンダルを軽くつっかけたような軽やかさで行ったり来たりできるような人。


本企画「HEPな足音」は、わたしたちのブランドと共鳴する人々をフィーチャーする連載企画です。


今回フィーチャーするのは、バリスタのmarikaさん。いつだってにこやかで、自然体のまま歩みを進めている彼女の、これまでの道のりについて伺ってみました。






とりあえずなんとかなる精神で、“好き”なことを選んだ。



看護師として5年間、東京で働いたmarikaさん。転機が訪れたのは、26歳のときでした。ちょうど新型コロナウイルス感染症が始まった時期。社会も生活も仕事も変化を余儀なくされる中で、まりかさんは自身の仕事について見つめ直します。



「病棟の異動のタイミングと重なって、カフェも飲み会も行けない。慣れない病棟で勤務し、友達にも会えない。そんな中で、好きなコーヒー屋さんが求人募集をしていて、元々あった“カフェに携わりたい”という思いが再熱したんです。今まで仕事で患者さんの人生を考えてきましたが、自分の人生を考えようと。なんとかなる!いったん好きなことをやってみよう!って。周りからも背中を押してもらって、看護師の仕事を辞めました」。





marikaさんは看護師を辞めて、バリスタとしての道を歩み始めます。同時にSNSを通じての発信もさらに精力的に取り組み、コーヒーを楽しむ時間と街歩きをテーマに伝え始めました。ですが、昔はコーヒーが苦手だったそうです。



「専門学生の頃は母がコーヒーが好きな一方で、私はコーヒーが飲めなくて。なのに看護実習で徹夜が多く、眠気覚ましに缶コーヒーを飲んでいました。苦手なのに笑。でも地元の秋田でおいしいコーヒー屋さんに行ってから、コーヒーが飲めるようになりました。そこからお気に入りのコーヒー屋さんに通うようになり、お店のバリスタさんに顔を覚えてもらったり、常連さん同士で仲良くしたり。コミュニケーションが生まれるような、コーヒーのある空間が好きになりました」。



競争から距離を置くこと。



秋田から上京して約7年。年齢を重ねると共に、最近はのどかな街も好きになったと、marikaさんは話します。



「ローカルに惹かれるのは、古くからあるモノや文化が好きだからなんです。新しいカフェにも興味があるけど、喫茶店にも心を動かされることが多いです。パートナーが地域を発信する動画を作っているのも、ローカルへの関心が高まる理由のひとつでした」。



都心から離れることで、「自分らしく過ごせる時間が欲しかった」ことに気づいたと続けます。



東京はすごく頑張らなきゃいけない場所だと思っていて。新しいカフェを見つけたら、すぐに写真を撮ってSNSにアップして……みたいな。なんだか競争しなきゃいけない空気というか。 SNSを見ているとちょっと疲れていた時期もありました。でも働いているときに必要なある程度の刺激で、のどかさとのバランスのとれた街に惹かれます」。





現在はカフェ勤務の傍ら、コーヒー屋「朔月」という屋号で出店を行っています。“バリスタ”と一言で表してもそのスタイルは十人十色。marikaさんは、どのような思いでコーヒーを淹れているのでしょうか。



「ただ『おいしいコーヒーを淹れるバリスタと、それを飲む客』の関係性で終わる場所ではなく、コミュニケーションが生まれる場所をつくりたいと思っています。私はただ、『コーヒーが好き!』という気持ちでこの生活に入り、ラテアートが有名なお店と縁があって技術を磨くようになりました。私以上に研究熱心で、知識があるバリスタさんはたくさんいます。でも私は、コーヒーにすごく詳しくない方でも、興味を持って居心地良く飲んでもらうような、コミュニケーションをとることはできる。コーヒーを通じて、その地域の魅力を伝えていきたいです」。



自分が見つけた“好き”という素直な気持ちを届けたい。私が発信する理由。



現在は、自身の好きなコーヒーを楽しむ時間と街歩きが仕事になってきたmarikaさん。日々SNSで発信を続けるのは、自分が見つけた“好き”という素直な気持ちを、フォロワーさんや周りの人達に知ってもらいたいからだと話します。



SNSを通じて、自分自身を知ってもらうこと、好きな地域を知ってもらうことで、自分や活動を知ってもらいたいんです。将来的には、地域に根差した店を作りたいと考えています。自分のことを深く知っている人たちが増えたら、自分のお店ができたときに来ていただき、またお会いできるかなあって。コーヒーを飲みに来てくれたお客さんに、絶対また来てほしいって思っていて。リピーターを作りたいし、増やしていきたいのは、また次に会った時に、『お久しぶりです』って言いたいからなんです」。



一度きりの出会いじゃなくて、再会できたらうれしい。その言葉に、marikaさんの人柄も、バリスタとしての想いも表れていました。





この記事に登場したHEP



DRV [D.ブラウン] marika x HEP


一番人気のDRVから新色「ダークブラウン」をmarikaさんとコラボし、別注製作しました。企画実現に当たって、深みのある絶妙な濃さのカラーリングを共に模索し、ゼロから材料屋さんへオーダー。履き心地やサンダルの強度もこのタイミングに合わせてリニューアルし、より長く快適に日々の生活に取り入れていただけます。


商品名:DRV

色:ブラック / アイボリー / ダークブラウン

サイズ:SS (22-23) / S (23-24) / M (24-25) / L (25-26) / LL (26-27) / 3L (27-28cm) / 4L (28-29cm)

※ユニセックスのサイズ展開




 

Special thanks : marika

執筆 / 写真 : fujico


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▼HEP(ヘップ)

奈良で1952 年創業の川東履物商店が立ち上げた新ブランド。

さっと履いて気楽に出かけられ、昭和の時代から愛され続けてきたヘップサンダルを、様々な角度からアップデートしていきます。

あらゆる場所へ気楽に一歩を踏み出せるように。


公式通販「HEP SHOP ONLINE」 :https://hep-sandal.stores.jp/



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