初の直営店舗となる「ヘップランド」が、2023年6月5日にオープンしました!
川東履物商店が営まれている地元、奈良の敷地内に建つ古い棟をリノベーションし、目玉であるトイレに加え、ブランド初の直営ショップとオフィスが完成。ものづくりの雰囲気や歴史を感じながら、お買い物をお楽しみいただけます。
今回は、ヘップランドがどんな場所なのか、これからどんな展望を考えているのかについて、ご紹介します。
奈良から履物文化を発信する拠点がオープン
ヘップランドは、創業70年以上続く川東履物商店の敷地内を指し、製造機械が並ぶ倉庫空間やショップが建ち並びます。古さと新しさを融合させた空間は、奈良の設計事務所やぐゆぐ道具店に依頼。ユーモア溢れる仕掛けがあったりと、敷地内の各所をお楽しみいただけます。
この活動資金の一部は、クラウドファンディングを行い支援を集めました。2022年7月から約1ヶ月間行い、195名の方から合計4,094,610円のご支援をいただき、拠点づくりを実現しました。
目玉はトイレ?!ヘップランドの各スポットをご紹介
ヘップランドはいくつかの棟で構成されております。中心部分であるオフィスとショップに加え、目玉のトイレ。そして倉庫・工場の建物や、もともとの倉庫空間を活用したギャラリーなど。各スポットを先日行われた内覧会のご様子とともに写真でご紹介いたします。
HEP SHOP
ブランド初の直営店舗。古いものと新しいものがミックスされた空間で、試着用のルームランナーも。HEPのサンダルがフルラインでゆっくりと買い物が楽しめます。
FACTORY
製品や資材の管理を行う物流倉庫。ここではスタッフが入荷したサンダルの検品、在庫管理と出荷作業を行います。そして、裁断機などの機材もあり、創業から続けている一部の製造機能も担っています。
OFFICE
一人で立ち上げた事業は現在、チームで進める規模に。発売前のサンプルや生地帳が並び、スタッフのデスクを構えています。
※上記写真は事務所建物入り口と、ショールームに設置している現在の展示
GALLERY
長年にわたって大量の資材を保管していた倉庫を一掃。“静”の空間を意識し、共感する作品やブランドを招いて展示などを計画中です。
TOILET
1952年の創業以来はじめて新設した水洗式トイレ。創業当時は住居空間で、ここは台所と風呂場でした。汲み取り式のトイレが多い工場(こうば)の労働環境を良くするため、履物づくりに関わる人たちに、誇りをもって働いてもらいたいとの思いから、ユーモラスなトイレを新設。
トイレの空間内には、さまざまな仕掛けがあり、掃除用具入れはスピーカーからは音楽が流れます。最新式の便器のそばには、なんと棍棒が!?出入り口の扉は鏡になっているので、フィッティングの場にもなっています。
参考記事)
産業観光としてのポテンシャル
将来的には、ヘップランドを奈良の産業観光のハブにすることも視野に入れています。奈良県内には奥大和エリアをはじめ、ものづくりの現場やディープな食を堪能できるスポットが点在しています。
地域で商売を続けてきた関係性を活かし、それらを束ねたモデルコースやツアーを提案できる施設としての機能も準備を進めていく予定です。
修学旅行に代表される東大寺や奈良公園エリアではない、また異なる深い一面をご案内いたします。
■ヘップランド
営業時間は公式インスタグラムをご確認ください。
基本開店日は 月 / 水 / 金 / ときどき土曜
13:00〜17:00
※催事情報や詳しい開店状況は公式インスタグラム(@hepsandal)をご確認ください。
住所:奈良県大和高田市曙町15-33
※敷地内に無料駐車場あり
アクセス:
・近鉄大和高田駅より徒歩23分
・近鉄高田市駅より徒歩25分
・JR高田駅より徒歩15分
※無料駐車場あり(約15台)
設計:やぐゆぐ道具店
施工:寺田工務店
施主:川東履物商店
執筆:fujico (「産業観光としてのポテンシャル」の写真5枚も担当)
写真:都甲ユウタ (内覧会写真を担当)
▼お勧めの読みもの
▼HEP(ヘップ)
奈良で1952 年創業の川東履物商店が立ち上げた新ブランド。
さっと履いて気楽に出かけられ、昭和の時代から愛され続けてきたヘップサンダルを、様々な角度からアップデートしていきます。
あらゆる場所へ気楽に一歩を踏み出せるように。
公式通販「HEP SHOP ONLINE」 :https://hep-sandal.stores.jp/
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