top of page

甲の高さも思いのままに。結んで調節できるクロッグ「Koen」

  • 執筆者の写真: Mune
    Mune
  • 2025年10月12日
  • 読了時間: 6分

更新日:2025年10月13日


シーズンレスなクロッグサンダル

朝晩の空気が少しひんやりして、散歩が心地よい季節になりました。

サンダルだとつま先に当たる風が、ほんの少し冷たく感じる今日この頃です。


そんな季節にふと履きたくなるのが、HEPのクロッグサンダル。


思い出すのは去年リリースした「Charles」

少しずつHEPのクロッグタイプを履いてくださる方も増えてきました。



人の足は千差万別。 フィット感を向上させるのがなかなか難しい…

「Charles」にはフィット感を増すために、甲の高さを抑えられるサイズ調整パットが無償で付属しています。



お客さまを接客していても実際、製品と足長が合っていても、甲が華奢で少し余裕のある方は実際にいるし、何より自分も調整パットを愛用している一人です。


 包まれる安心感はあるが、自在に調節できるものではない…そんな課題が少しありました。

公式通販ではサイズ交換無料


 昭和平成のデザインに“結ぶ”アイデア


サンダルはかかとが無い。 着脱が楽ちん。

それと引き換えにかかとを覆えず、どうしてもホールド感が損なわれてしまいます。


 昭和から続く旧来のヘップサンダルは、コストを抑えた履物ニーズが大きいにも関わらず、デザインは本当に多種多様です。



 その中で以前から気になっていた装飾がありました。


それがシューレースを模したデザインです。

実際は装飾のみで調整機能はありません。(その“惜しさ”にもどこか惹かれますが。)



「実際に調節できれば良いのに…」ーーそんな想いがずっと頭の片隅にありました。


 30年以上前のそのデザインをいま、現実のものとして形にする。

 それが今回の新作「Koen(コウエン)」の出発点です。


 調節できるクロッグ。探求した理想的なバランス。


「シーズンレスに着用できるクロッグタイプで、フィット調節出来るアイテムを作ろう。」


そう考えて新作はスタート。


まずはベースとなる旧来のヘップサンダルから着想を探りました。

HEPのデザインの原点はいつもここにあります。


そこからスケッチデザイン、パターンへと落とし込み、サンプルを作成し、

修正を重ねて、特にシューホールの数や位置を微調整してこんな感じに。


シュータンは悪目立ちすることのない長さに



シュータン(別名ベロ)が落ちるとストレスなので…


履くときに下に落ちてもたつかないよう、シュータンには切れ込みを入れて紐を通せる仕様にしています。


つま先の形状を保つために先芯(硬い芯材)を用いて、ラストに沿った美しいフォルムを出します。


副産物として、今回はそのコロンとしたフォルムがより際立って、可愛いポイントになりました。



吊り込みの後にサンダルからラストを抜くと、突っ張っていた力が緩んだ瞬間、スッと甲全体が痩せます。


今回はシューレースに仕立ててアッパーが中央で 割れているため、先芯の入ったつま先以外がより下がり、普段にも増して強調されました。


包み込むCharles、寄り添うKoen。異なる“フィット”の形。


「Charles」と異なる構造にしたのが、かかと部分です。


 「Charles」は包み込むような安定感。

対して「Koen」は、足に沿う自由さ。


同じクロッグでも、方向性の異なる“フィット”を追求しました。



「Charles」はかかとが約2cmほど立ち上がっており、スリッポンのように足を囲う構造です。


一方「Koen」は、かかとがインソールと面一(フラット)になるパターンを採用しています。


これによって微細な足の長さのお客さんに対しても、違和感なくフィット出来るはずです。



素材は光沢のあるフェイクレザーを使用。ライナーにはツルッとしたタッチが気持ちいいウレタン素材を使っています。


「Charles」や「Geezer」にも倣った優秀なコンビです。


この組み合わせが履いた人の足元を上品に見せてくれます。


こちらはおじ靴な「Geezer」

ちなみに専門的ですが…

表と裏を張り合わせて断面は張り合わせて縫ったあと、端を市切(イチキリ)しています。

美しく仕上げたい場合は袋縫い(無双縫い)することがありますが、コストバランスを考慮しこの始末に仕上げてます。

 それでも、熟練した職人さんの手によって綺麗な仕上がりで、断面が汚くない。

(※ニッチな話が続いてすみません)



インソールはもちっとした肌当たりが特長の生地で、下にはフォームと呼ばれるクッションをレイヤーしています。


このインソール。

ユーザーさんにはお馴染みの感覚で、この履き心地を気に入って購入を決めてくれたお客さんがこれまで多数おられました。


ここに採用している生地には、吸汗・放湿・抗菌・消臭という嬉しい機能が詰まっています。



アウトソールは軽いウレタン製。


金型を一から作り、完全オリジナルのクロッグに適したジャパンメイドの底材です。中を空洞にすることで軽量化、そしてしなやかに屈曲してくれます。


しなやかに屈曲


工場の“続けたい”という想いとともに。

タッグを組んだのは大阪の協力工場。

これまでサンダルはもちろんスニーカーやブーツ、パンプスに至るまで、多様なニーズに経験で応えてきた工場です。


実は、この工場の方からは2025年で廃業すると告げられました。注文がめっきり減ってしまったとのこと。



それでも工場の方も「本当は、まだものづくりを続けたい」とぽろっと話してくださって、そのときぶわっと胸が熱くなりました。


サンプル作りだけで終わりたくないし、工場とは1年ほどお付き合いしてリズムを掴んできてた関係でした。

わずかな希望を見出させておいて、畳んでほしくなかったです。


何度もお話をして、ときには相手の税理士さんも交えてシュミレーションし、今回の量産の仕事も引き受けていただきました。



しっかりとその意志を受け取り、作って届ける。

 具体的にお仕事を発注することでお力添えしたいと考えています。


いつものサイズで、きゅっと結ぶ安心感。

自分たちにとっても初のチャレンジだった仕様。

サイズの選び方はいつも履いている靴と同じサイズをお選びください。


大きめを選択する必要は特にありません。紐をきゅっと結ぶと、足がサンダルに吸い付くように安定します。



正面からみたフォルムの丸さ加減は、刺さる方は必ずキュンとするはず!



写真のような丸みのある見た目ながら、ほどよいきちんと感もしっかりあって…

特にレングスがたっぷりめのパンツを履けば、かかとが隠れてまさにレザーシューズのそれらしく。


見た目はきちんとしていながら、脱ぎ履き楽ちんで日常使いにお勧めです!



「Koen」新たな日常の相棒に。

新作の名前は「Koen」です。

『公園(こうえん)…Koen』


きちんとした見た目。だけどサッと気軽に履いてお出かけてもよし。



リラックスして散歩に出るときも…少し背筋を伸ばしてお洒落する日も。


「Koen」はあなたの足もとをやさしく寄り添います。

例えばレジャーシートでも持って公園で過ごすときなんて…まさにぴったりではないでしょうか。


Price: ¥16,500 税込

Color: Black

Size:SS(22) / S(23) / M(24) / L (25) / LL(26) / 3L(27cm)

公式通販ではサイズ交換無料



◼️HEP(ヘップ)

1952年に奈良で創業した川東履物商店が、日本で長年親しまれてきたヘップサンダルを再解釈したサンダルブランド。どんなスタイルも受けとめるニュートラルな佇まいと、快適な履き心地。両手がふさがっていても玄関でサッと履けて、買い物やデスクワークにちょうどいい。


ふとした日常のひとときを、軽やかに支えます。


bottom of page